転職市場における中小企業出身者の強みとは？

中小企業出身者は、大手企業出身者に比べ、自分の経歴が劣ると思いがちですが、意外と強みが多く、転職市場では重宝がられる場合もあります。

このページでは、中小企業出身者の転職市場での強みについて紹介します。

強み1：中小企業出身者は幅広い業務を経験している

中小企業出身の強みは、大企業出身者に比べて幅広い業務を経験していることです。

大手企業では、部署が細分化されており、その業務の一部しか経験していません。また、仕事全体の流れを把握せず、与えられた仕事だけをこなすような人が多い傾向にあります。

第二新卒の場合その傾向は顕著です。大企業の場合、新入社員は長期にわたる研修を受けてから実務に携わります。しかし勤続3年以内だと、雑用のような仕事ばかりで業務という業務をしたことがない人が多いからです。

一方、中小企業では複数の業務を兼任している場合がほとんどです。また、上層部との距離も近いため、会社全体、仕事全体を把握しやすい環境にあります。

研修も大企業に比べれば短期間で終わります。なかには入社初日から実務を任される企業もあるほどです。大企業出身の第二新卒に比べ、中小企業出身の第二新卒は業務経験が豊富な傾向があるのです。

そのため転職市場では、大企業出身者よりも中小企業出身の方が重宝がられる場合があるのです。

強み2：中小企業出身は限られた資源の中で工夫している

商品やサービスを販売する時、大企業であれば知名度、資金力、人材などのリソースが豊富に存在します。そしてマーケティングや宣伝、販促などと連携を取ることができます。

しかし、中小企業はそうもいきません。会社の知名度もなければ資金も、人材を限られています。このような限られた資源の中で、どうにか工夫して商品・サービスを販売していかなければいけない環境があるのが中小企業です。

このような環境で、独自の工夫や発想で実績を出した経験があるのなら、それは大きな強みになります。転職市場で大企業出身者よりも重宝がられることは間違いありません。

強み3：中小企業出身者は多くのことを学び、経験している

「アピールできる実績もなければ、大した経験もしていない」という方もいるでしょう。

しかし大企業出身者に比べれば圧倒的に多くの貴重な経験をしていることは間違いありません。

特に営業やマーケティングなど、商品・サービスを販売する職種に就いていた人であれば、知名度のない会社の商品・サービスを売るために様々な工夫を凝らしてきたはずです。知名度のある会社の名刺を持った人に比べれば、圧倒的に頭を使って仕事と向き合ってきたはずです。

それは中小企業出身者の大きな強みです。

他にも、経験した業務、身に着けた知識、スキルを一つ一つ棚卸ししていけば、必ずアピールできる強みが見つかるはずです。

中小企業出身者が転職を成功させるためのコツとは？

知名度の低い中小企業から転職する場合、選考では「どんな会社か？」「どんな商品・サービスを取り扱っていたか？」を採用側が理解できるように伝えることが大切です。

職務経歴書には、簡単な会社概要、事業内容、従業員数、売上高などを記載しましょう。

面接では、組織体制や経営方針、扱っている商品やサービスの特徴をわかりやすく伝えられるように準備が必要です。

会社の概要や商品・サービスを応募企業にきちんと把握してもらわないと、自身の経験や強みも正当に評価してもらえなくなります。

転職エージェントを使ってプロのからアドバイスをもらう

また、転職エージェントを利用して転職にプロにアドバイスをもらうのも有効な手段です。

中小企業出身者はどんなことをアピールすればいいのか、について具体的に教えてくれます。その他、履歴書・職務経歴書の添削や面接対策を受けられるので、より成功に近い転職ができます。