
「退職します!」
緊張でなかなかこの一言が言い出せない。
退職決意してから数日、数週間が経過してしまった。
僕も同じような経験をしたことがあります。
何度か退職を経験していますが、緊張しなかったことは一度もありません。
「今日こそ辞めると言う」と決心しても、緊張でなかなか言い出せず、結局1ヶ月、退職を言い出せなかったこともあります。
緊張で「辞めます」が言ないのはよくあることです。
ではどうすれば、その緊張を乗り越え、「退職します」と伝えられるのでしょうか?
緊張を消すためにやってほしい5つの方策を紹介します。
方策1:緊張する理由を分解・分析してみる

「退職します」と伝えるときはめちゃくちゃ緊張します。
その緊張のせいでなかなか退職を言い出せない人もいるでしょう。
退職の意思を伝え、会社を辞めるには緊張しないようにする必要があります。
緊張しないようにするためには、緊張する理由を分解・分析してみましょう。
「なぜ緊張してしまうのか?」を分析する
人間が緊張するのは、緊張する理由があるからです。
たとえば、退職を伝えるときに緊張するのは、以下の理由だと考えられます。
- 「辞める」と言ったら怒られるのではないかという不安がある
- 引き留められるのではないかという不安がある
- どうなるまったく想像がつかない恐怖から
総じていうなら、退職を言い出せないのは、
退職を伝えたときに相手の対応がわからなくて、不安や恐怖を感じている。だから緊張して退職が言い出せない。
と考えられるのです。
不安・恐怖と向き合ってみる
退職を伝えることに、どんな不安や恐怖を感じるのか?
これがわかったら、その不安や恐怖は、本当に感じるべきものかを考えてみてください。
たとえば、上司に怒られるのが怖くて不安という場合、「怒られることに不安を感じる必要は本当にあるのか?」を考えてみるのです。
怒られたからといって退職できないわけではありません。
実際、僕は会社を辞めるとき、さんざん上司に怒鳴られました。だからといって辞めさせてもらえなかったわけではありません。
もしも上司に怒られたら、ただ黙って聞いていればいいだけです。
そのうち上司も怒り疲れて「じゃあ引継ぎよろしく!」と退職に納得してくれるでしょう。
このように考えると、上司に怒られるのは、恐れるようなことではないと思いませんか?
方策2:「何があっても会社は社員の退職を止められない」と強気に考える

社員は自分の意志で退職できます。これは法律で決まっていることです。
第627条
1、当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
つまり、「辞めます」と伝えたら、労働者は2週間後に退職できるのです。(期間の定めのない雇用の場合)労働者には自由に辞める権利があるのです。むしろ自身の意思で退職できなければ、それは奴隷です。
「辞めさせない」「損害賠償を請求する」などと上司に脅されたとしても、その脅しには何の効力もありません。
逆に社員の意志を無視して退職を引き留めることは法律違反になるので、不利になるのは会社側です。
「何を言われようと、会社は社員の退職を止めることはできない」
「何を言われようと、会社を辞めることができる」
このように強気に考えておくと、退職を伝えることに対する恐怖や不安も和らぐのではないでしょうか。
同時に緊張も和らぐはずです。
方策3:「退職します」を言い出せないことで、失われる時間を考える

退職を言い出せないことで、失われる時間を考えて、自分を追い込もうという方法です。
辞める会社でズルズル働き続けるのは時間の無駄
退職を決意した瞬間から、もうその会社にいる意味はほとんどなくなります。仕事に対するモチベーションは下がり、仕事から学ぶことはなくなります。
また「はやく辞めたい」と考えながら働くのは、精神的にもよくありません。嫌いな上司がいる、仕事がつらいなどの場合、なかなか退職できないのは精神的につらいだけです。
「辞めます」の一言を伝えられずに仕事を続けてしまうのは、時間の無駄でしかないのです。
大切な人生が削られていくと考える
人生は有限です。「退職します」を言い出せず、退職が先延ばしになると、その分だけ、人生が1日ずつ無駄になっていきます。
人生という有限で大切なものが、少しずつ、確実に削られていくのです。
さっさと会社を辞めて次の仕事の準備をしたり、新しいことを始めたりするほうがよほど有意義だと思いませんか?
明日、退職意志を伝えるようにしましょう。
方策4:「会社・上司はあなたの退職なんてどうでもいいと思っている」ことを知る

会社を辞める本人とって、会社を辞めるのは一世一代といえるほど大事です
しかし辞められる側、つまり会社や上司の側からすると、社員の退職など日常の些細な出来事の1つです。
上司からすれば、退職の報告など日常茶飯事。1週間後にはあなたの存在を忘れて、いつものように仕事をしているふりを全力でしているでしょう。いつもどおり「ランチは何にしようか」と考えているでしょう。
あなたの退職は、会社・上司にとっては些細なこと。至極どうでもいいことなのです。
そう考えると、退職を伝えることに対する緊張や不安も少しは、やわらぐのではないでしょうか。
方策5:「最悪どうなってもいい」と考える

「何だその投げやりな方法は!」と思うかもしれませんが、「どうなってもいい」と大雑把に、楽観的にものごとを考えてみるのは大切です。
退職の意思をなかなか伝えられずに1ヶ月を過ごした僕が、最終的に「会社を辞めます」といえるようになったのは、「もうどうなってもいい」と考えることができたからです。
吹っ切れるととても楽になります。恐怖や不安、緊張もかなりほぐれます。
「辞めます」と伝えても大事になるわけではない
よくよく考えてみてください。「辞めます」と伝えたからと言って全財産を失うわけではありません。社会的に抹殺されるわけではありません。命を狙われるわけではありません。
せいぜい上司に小言を言われたり、周りの人に退職の説明をする手間ができたりするくらいです。
どうしても「辞めます」が言い出せないあなたへ

どうしても「退職します」がいえないなら、「退職代行」というサービスを検討するのもありです。
すでに知っている方、名前は耳にしたことがあるという方もいるでしょう。
「退職代行」とは、あなたに代わって退職の意思を会社に伝えてくれるサービスです。たとえば、「弁護士法人みやび」が退職代行サービスとして有名です。
退職代行サービスを使うと、会社に行かずに、会社の人と一言も話さずに、退職できます。依頼したら、もう会社に行く必要がありません。退職代行が会社に退職の連絡をしてくれます。
その後は、退職代行業者とのやり取りはありますが、会社とのやり取りは一切なし。
社員証や会社からかりている備品は郵送で返却。離職票は、会社に郵送してもらいます。
お金はかかるが、簡単に退職できる
退職代行は業者にもよりますが、5万円前後の料金がかかります。
しかし前述の通り、本当に会社に行かずに、会社の人と一言も話さずに、退職が可能です。
最短即時で対応してくれる場合もあり、「明日依頼して、明後日はもう出社しない」というスピード退職もできます。
⇒
辛い仕事、つまらない仕事。
合わない会社、仕事。
辞めたいのに辞められない会社・仕事を長く続けるのは、精神的にも身体的にもいいものではありません。
もちろん退職代行は、使わないに越したことはないでしょう。
しかし、どうしても「辞めます」が言い出せないのであれば、退職代行を使ってスパッと退職するという道も検討すべきです。