長所・短所、ストレス耐性など「性格・仕事観に関する面接質問」9つの例と回答の仕方、回答例

長所・短所、ストレス耐性など「性格・仕事感に関する面接質問」9つの例と回答の仕方、回答例


「長所、短所は?」
「尊敬している人は?」
「ストレスには強い」

面接では、上記のような応募者の価値観や性格を問う質問が必ずあります。

ここではそのような質問の例を紹介するともに、回答の仕方や回答例を紹介します。

失敗しないように質問例だけでもチェックしておくようにしましょう。

目次

長所・短所を教えてください

面接官が長所を聞くのは「自社の仕事で役立つ強みを持っているかどうかを確かめるため」です。

短所を聞くのは、「短所を克服しようとすると前向きな姿勢があるかを確かめるため」です。

長所は応募企業で活かせる強みを回答する

長所を回答する時は、応募企業で活かせる強みを回答するようにしましょう。

周りに人からの評価や、かけてもらった言葉などもセットで回答すると説得力がまします。

短所は克服する努力を語る

短所を語る時のポイントは2つ。

  • 業務上、影響がでない短所を選ぶ
  • 克服する努力を語る

まず業務上、影響がでない短所を選ぶようにしましょう。たとえば、「怒るとつい手が出てしまう」「寝坊してしまう」といった短所は採用を躊躇されます。

そして短所は語る時は短所を克服する努力を伝え、前向きな気持ちをアピールしましょう。またあまり長々と話さず、簡潔にまとめるとネガティブな印象が薄くて済みます。

【回答例】
長所は少しのことでは動じない忍耐力があることです。たとえば、前職でのプロジェクトリーダーでは、あるエラーから損害賠償の話を持ちかけられました。周りは慌てていましたが、私は冷静にクライアントと交渉し、無事難局を乗り越えた経験があります。この強みは複雑なプロジェクトを任され、何度も困難を乗り越えてきたことで習得できたものだと思っています。

 

短所は、楽観的なことです。いい面でもあるのですが、見通しがあまくなり期限時間で慌てることがあります。今は、計画性を持って早めに行動するように、常に意識しています。

ストレスには強い方ですか?・ストレス耐性はありますか?

応募者のストレス耐性をチェックし、「すぐに辞めないか? 自社の仕事に耐えられるか?」を判断するための質問です。

ストレスへの対処法を回答する

誰でもストレスは感じます。ストレスを感じるのは悪いことではありません。

大切なのは、ストレスに対してどう対処するか。

「仕事でストレスがかかった時、どのように対処し、どのように仕事に向かっていくのか?」を回答することが重要です。

また、「ストレスを感じたことはありません」「ストレスに弱く、薬が手放せません」といったNGです。

仕事をしていれば何かしらストレスを感じるのは当たり前です。「ストレスに弱い」と回答してしまうと、「すぐに辞めるかも」と判断されてしまいます。

【回答例】
ストレスにはそれほど強い方ではないと自覚しております。そのため日頃からストレスをコントロールし、ストレスを溜めないよう、解消できるように工夫しております。

 

たとえば平日はできるだけしっかり睡眠を取れるように心掛けています。また休日は仲間とスポーツをしたり、ジムにいったりして1週間たまったストレスを解消できるよう努めております。

今後の、仕事に支障がでないようストレスと上手く付き合っていくつもりです。

尊敬している人物は誰ですか?

面接官が知りたいのは、「誰を尊敬しているか」よりも、「その人のどんな点を見習い、それを自身にどう活かしていきたいのか?」です。

回答から応募者の価値観や仕事感を把握したいのです。

「なぜ尊敬しているのか?」を回答する

反社会的な人、危険人物などを答えなければ、誰を答えても問題ありません。

たとえば親や先生など、面接官が知らない人物でも構いません。

重要なのは、「なぜその人のことを尊敬しているのか?」ということ。

また、「その人から何を学び、その学びを自分の仕事・生活にどう活かしているのか?」も回答するようにしましょう。

【回答例】
私が尊敬しているのは、堀江貴文氏です。堀江氏はかつて、IT業界をリードする起業家の一人と言えるほどまでに成功しましたが、一度のあやまちを犯し、逮捕され、全てを失いました。

 

一度全てを失ったにもかかわらず、現在では、全く新しいコミュニケーションアプリをリリースしたり、ロケット事業に参入したりと、社会にために奔走しています。

逆境に立たされても、すぐに立ち直り、社会、人のために一生懸命になる姿に、非常に人間としての魅力を感じています。私自身、環境や処遇に不満を感じることが多かったのですが、堀江貴文氏の復活劇から、どんな状況に立たされても、諦めず、前に進む気持ちを持てるようになりました。

あなたにとって仕事とは何ですか?

この質問には、仕事観、仕事を取り組む姿勢を確かめる意図があります。

この回答によって面接官は、自社に馴染めるか、活躍できそうかを判断します。

現実的な回答も混ぜる

「私にとって仕事とは社会に貢献するために手段です」「社会と関わりを持つための手段です」といったように抽象的で、現実離れした回答は止めましょう。「耳ざわりのいい回答をしているだけだ」と見透かされてしまいます。

仕事の現実的な側面も盛り込んだ回答をする方が、納得感があります。たとえば「仕事は経済的安定を手に入れ、心理的安定を得るために欠かせないもでもあります」といった話も加えるのです。

これにより「仕事に対して地に足の着いた見方をしている」といったポジティブな印象を与えられます。

また回答は、応募企業の社風や価値観と一致していることが望ましいでしょう。

【回答例】
経済的安定のための手段という側面と、やりがい・成長のためという2つの側面があります。

 

生活をする上で経済的安定は欠かせない要素であり、第一に考えるべき大切な要素だと思います。

また仕事は人生の大半を費やすものです。仕事にやりがいを見出すことは人生を充実させる上で大切なことだと思っております。

どんな仕事であってもやりがいを見出し取り組み、リタイアして人生を振り返った時、ビジネスマンとして何か実績を残せたと満足感を得られるように仕事に取り組んでいいきたと思います。

仕事観について教えてください

1つ前の質問とほぼ同じ意味の質問であり、仕事観を問うものです。

応募企業の価値観と一致する仕事感を述べる

ビジネスマンとして納得できるような仕事観、信条を語ったとしても、「当社では上手くかみ合わないだろう」「他社の方が力を発揮できるだろう」と面接官が判断すれば、採用を見送られます。

採用されるには、応募企業の社風や価値観と一致する仕事観を答える必要があります。

【回答例】
私の仕事における信条は、お客様に本音や真実を伝えることです。今ではネット上で誰でも価格情報や商品情報を取得できます。そのため商品の魅力だけを伝え、価格を下げていては営業として価値を見出せないと思っております。

 

私は、営業で商品の魅力だけでなく、お客様にとってのメリット、デメリット、我々にとってのメリット、デメリットを率直に伝えるようにしています。このように本音や真実を率直に伝えることで、お客様と信頼関係を構築でき、営業としての価値を出せると思っております。

会社から正当な評価を受けていないと感じたらどうしますか?

会社からの評価と自己評価は、必ず誤差があるもの。

その誤差が生じた場合、どのように対応するのか? これを問うことで、採用に値する人材かどうかを確かめるのです。

「会社の評価を受け入れる」と回答するのがベスト

「納得できるまで、会社側に説明を求めます」といったような回答はNGです。

また、「自分に合った会社なのかどうか、よく考え、自分なりに結論を出します」といったように、退職を匂わすのもNGです。

どちらも「すぐに辞める可能性大」と判断され、不採用になります。

ここではやはり「会社からの評価を真摯に受け止ます」と回答しておくのが無難です。

【回答例】
自分なりに頑張ったという自覚はあっても、他にももっと頑張っている社員がいると思います。また会社には色々な評価要素があると思いますので、どのような評価を受けても真摯に受け入れます。

 

納得のいかない評価を受けることもあるかもしれませんが、全力で仕事をこなし、しっかりと成果を出し続けていれば、正当な評価をいただければと信じたいです。

何より、若いうちは、周りに目よりも、自分の仕事をしっかりとこなし、経験とスキルを積み上げていくことが大切だと思っています。

 

意に反する業務命令をされたらどうしますか?

この質問はつまるところ、「やりたくない仕事を要求された場合、どう対応するか?」を問う質問です。

どう対応するかを聞くことで、面接官は

「自己主張が極端に強い人なのか?」
「何でも従うイエスマンなのか?」
「両者のバランスが取れた人なのか?」

これらをチェックし、自社にふさわしい人材かを見極めるのです。

自己主張の強さと、従順さのバランスが取れた回答をする

「従いません」と答えてしまうと、「自己主張が強すぎる人」だと思われてしまいます。だからといって「上司の命令には何でも従います」と答えるのと受動的と判断され、こちらも印象が悪い。

自己主張の強さと、従順さのバランスが取れた回答をするのがベストです。

たとえば、「最終的には業務命令に従うが、自分の意見を言う余地があるなら、率直に伝える」といった具体に。

【回答例】
業務命令の内容や、状況に応じて対応を変えます。たとえば、私がとやかく言うレベルではない業務命令や、急を要する業務命令であればきちんと従います。

 

しかし私の考えを伝える余地があるのであれば、しかるべき手順を踏んで、率直に自分の意見を伝えます。

自分なりに続けていること、努力していることはありますか?

この質問でみられているのは、主に以下の2つ。

  • 向上心のある人間か?
  • 次の仕事の準備をしているか?

「何もしていない」などという回答は絶対にNG。何もしていなくても、絶対に何か答えるようにしましょう。

仕事に関連した自己啓発を述べる

この質問への回答は、「仕事に関連した自己啓発をしている」ことを答えるのがベストです。

たとえば、WEBマーケティングの企業に応募するのであれば、

「自分でブログを作成し、どのような文章が読まれやすいのか、どのようなレイアウトが見やすいのかを日々研究しています。」

といったように、「仕事にも流用できるスキルや知識を独学で身につけるために励んでいる」といった具合に回答するのが無難です。

その他、応募先企業に関連することで、何かしら続けていること、勉強していることがあれば、それを話すのがベストです。

【回答例】
はい。WEBコンサルタントを目指すにはSEO、リスティングの知識があると有利だと思い、テキストを購入して独学で勉強している最中です。

 

また、キーワードの重要性や、選定方法など基本的なところを理解した程度ですが、入社までに一通りの知識は身に着けて、少しでも早く実務に対応できるようになりたいと考えています。

どんな基準で会社選びをしていますか?

この質問で、面接官は「仕事選びの基準と、応募している企業が一致しているかどうか」を確かめます。そのうえで、「本当に自社を志望しているのか?」の判断するのです。

その基準を設定した理由をも回答する

「仕事選びの基準」を回答する時は、「なぜその基準を設定したのか?」という根拠の部分についても回答するようにしましょう。

たとえば、「○○の業務に携われるかどうかを重視しています」といったように回答する場合、その業務をやりたい理由もセットで回答します。

労働条件、給与に福利厚生費に関する回答は印象が悪い

「給与額の高さを重視しています。働く以上はやはり、高い報酬を得たいので」
「前職では休みがほとんどなく、プライベートの時間を持てなかったので、休日日数を重視しています」

上記のように労働条件に関する回答は避けるべきです。

仕事のモチベーションを保つ上で、給料や休日日数はとても重要ですが、労働条件よりも「やりたい仕事」についての話すとより印象が良くなります。

【回答例】
番組企画に携わるプロデューサーに就けるかどうかを基準に仕事選びをしています。

 

前職よりも大幅に労働時間が長くなろうとも全く構いません。御社では、入社後、成果を上げれば、プロデューサーにまで登ることができるとお伺いしました。

私の社会人経験はまだ3年ほどですが、御社でヒット番組を是非、創りたいという思いがあります。前職のような番組をPRする側でなく、番組を作り出す側に移るために、今回は転職を決意しました。

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