「圧迫質問・答えづらい面接質問」の8つの例と回答の仕方、回答例を解説

面接質問集 圧迫系質問の答え方


ここでは回答に困るような圧迫質問・答えづらい質問の例を8つ紹介します。

各質問、回答の注意点と回答例を、転職情報書籍などから参考に解説しております。

面接の際は参考にしていただければと思います。

目次

もし不採用だったらどうしますか?

応募者の入社意欲や志望度の高さを確かめるための質問です。

転職活動は複数の企業に応募することが一般的。中には内定が出揃った上で、給与や待遇条件を比較して入社する企業を決める人もいます。

企業としては、入社辞退は避けたいので「もし不採用だったらどうしますか?」という回りくどい質問をするのです。

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「入社したい」という意思を粘り強く伝えることが大切

「私は不採用ですか?」と抗議口調で聞き返したり、「採用してください」と懇願したりするのはNGです。

その他「残念ですが、ご縁がなかったということで、気持ちを切り替え転職活動を続けます」といった回答も、入社意欲が希薄だと思われます。

ここでは、「入社したい」という意思を粘り強く伝えることが大切です。

【回答例】
御社に入社したい意欲はとても強いため、不採用になったらという場合を想定するのは正直辛いです。伝えきれていないことは多いと思いますが、熱意は分かっていただけたと信じ、後は御社の判断にお任せします。

 

不採用となったならば、その通知を受け取った時に、改めて対応方法を考えたいと思います。大変申し訳ございませんが、今はそのような最悪な事態は想定したくないし、想定すべきではない、というのが私の気持ちです。

当社の仕事では物足りないのでは?

  • 入社意欲を確かめるため
  • 不祥事やトラブルで退職していないかを確かめるるため

この質問は上記2つを確かめる意図があります。

応募する職種に見合わないほど高いスキルや経験を持っている場合、面接官は、

「入社しても自社の業務内容に不満を持ってすぐに辞めてしまうのでは?」
「内定を出しても辞退するのでは?」
「懲戒解雇や不祥事によって退職したのでは?」

と疑念を抱きます。

そこで「うちの仕事では物足りないのでは?」といった質問をすることによって、入社意欲や、応募の真意を確かめるのです。

改めて転職理由と志望企業を語る

ポイントは以下の2つ。

  • 納得してもらえる転職理由を説明する
  • 応募企業の魅力を伝える

改めて納得してもらえるように、転職理由と応募企業に感じている魅力を伝えることで、面接官が抱く疑念を振り払えます。

【回答例】
確かに前職のようなマネジメント経験はなくなりますが、御社のマーケティング手法や営業手法はこれまでに全く経験したことがないものです。

 

前からこの分野の業界動向の把握や市場開拓に興味がありましたので、現場で学ぶことが多くあり、その分、これまで以上に自分が成長できる余地もやりがいもあると考えています。

当社のような小さな会社でも本当にやっていけますか?

大企業から中小企業の選考を受ける場合に聞かれる質問です。大手企業と中小企業とでは、仕事の進め方が異なります。

「そういったギャップを理解しているか?」「対応していく気構えがあるか?」が判断される質問デス。

中小企業を理解し、働く覚悟があることを伝える

以下の3つを順序立てて説明するのが大切です。

  • 大手企業と中小企業の違いを理解していることを伝える
  • 中小企業で働く覚悟があることを伝える
  • 「応募企業だからこそ入社したい」という思いを伝える

これらを伝えることで、面接官は「中小企業である当社でもしっかりと結果を出してくれるだろう」と判断してくれます。

【回答例】
前職とは、企業規模が違いますので、給与や休みといった待遇面や仕事の進め方など、色々なギャップがあるのは当然でしょう。

 

しかし、だからこそ新しいことにチャレンジできたり、小回りの利いた経営ができるのだと思っています。前の会社には、営業のスキルを極めたいと思い、入社させて頂いたのですが、先月、子会社での設備管理への出向を命じられました。

今まで培ってきた経歴と、私の進みたい方向とあまりにかけ離れた人事のために驚きを隠せませんでした。御社は、営業、マーケティングといった「売る」ことのために事業に特化しており、営業のスキルを極めたい私の願望と合致した企業だと感じました。

今の会社をすぐに辞めるのは可能ですか?

「現職に対する気配り、社会人としての常識、責任感があるか?」が判断される質問です。無茶ぶりともとれる質問により応募者が持っている価値観や責任感を判断します。

「すぐに辞めます」と回答するのはNG

「はい、すぐに辞めます」という回答はNGです。無責任な人であるという印象を与えてしまいます。

現職の引き継ぎや後処理を無視するような自分勝手さが出てしまうので、印象が悪くなります。

ポイントは以下の2つ。

  • 退職までの期間を縮める意欲があることを伝える
  • 退職までどれくらい必要なのかを伝える

「今すぐに辞めるのは難しいですが、内定をいただけましたら、1日でも早く入社できるように職場と調整してみます」といった回答をすると、現職に対する気配りができていることと、入社意欲をアピールできます。

【回答例】
大変申し訳ございません。今はまだ在職しているため、すぐに退職はできません。

 

引き続きなどを考えますと、2週間から3週間の期間が必要です。もちろん御社への入社時期について、もっと早期であることが必要でしたら、現職と相談の上で可能な限り調整してみます。

ただし、現職での自分の任務をしっかりとこなしてきた自負もありますし、上司や会社に対する礼儀という意味でも、ビジネスマンとして失格だと思われるような去り方をしたくありません。きちんと業務を引き継いだ上で退職し、御社に入社したいと思っております。

転職回数が多いようですがすぐに辞めませんか?

企業としてはすぐに辞められてしまっては、採用にかけたコストが無駄になります。それゆえ応募者がどれくらいの覚悟をもって志望しているのかを、この質問で確かめます。

転職回数が多くなった理由と反省、応募企業への覚悟を語る

以下の3つを語ることが大切です。

  • 転職回数が多い理由
  • 転職回数が多くなってしまったことに対する反省
  • この転職を最後にするという覚悟

まずは、転職回数が多い理由と、その反省を伝えます。ただし、「上司が悪かった」「酷い会社ばかりだった」といった他責的な発言は避けましょう。

そして最後に、「この転職が最後」「次は絶対に辞めない」といった応募企業への覚悟を語ることが大切です。

【回答例】
何をやりたいのか、何が向いているのかが分からず、短期間での転職を繰り返してきました。

 

しかし、仕事が自分に合っているかどうかは、数か月で判断できるものではなく、長く勤め、実績を上げ、初めて理解できることです。これを理解せず、軽い気持ちで転職を繰り返してきたことはとても反省しております。

また、仕事に自分を合わせる、仕事の面白さを主体的に見つけていくという姿勢が欠けていたことも反省点です。

自分の考えの甘さを自覚し、これまでの反省を生かし、次の会社では、逃げずに腹を決めて仕事に打ち込みたいと思っております。もし御社が私を拾っていただけるのであれば、そのありがたみを噛みしめながら、御社に貢献できるように尽くします。

あなたが当社の社長だったらどうしますか?

面接官がこの質問によって知りたいのは、次の2つです。

  • 企業研究、業界研究をしてきているか?
  • 社員の一員になる者として会社の課題や方向性を把握しているか?

面接官を納得させられる回答をするには、企業の実情や今後の方向性、業界動向など様々な知識が必要となります。

その意味で非常に難易度の高い質問といえます。聞かれる可能性は低いですが、しっかり準備しおく必要があります。

応募企業の課題と具体的な解決策を話す

「企業の課題と具体的な解決策」を回答するようにしましょう。

ただし、現実味のある話でなければいけません。

たとえば、「企業の主力サービスが価格競争に巻き込まれており、業績が落ちている」という情報を得た場合、

「その要因は一体何なのか?」「同業他社はどのような対策を打っているのか?」「応募企業はどのようにしているのか?」といったレベルまで深掘りした回答をしましょう。

【回答例】
御社の社長になりましたら、不採算事業の撤廃、廃止に着手します。

 

既にグループ全体での業績を赤字に転じさせるような事業分野が出てきています。過去の成功やこだわりを捨てて、速いうちに海外企業に売却するべきです。

今までの社風や企業文化など、良い部分は残しつつ、切り捨てるべきところは切り捨てないと、移り変わりの早い現在、生き残ることはできないと思います。

私は断固たる決意を持って、この課題に着手します。

今の会社を辞める必要はないのでは?

「今の会社じゃダメなの?」「転職する必要あるの?」といった趣旨の質問です。

この質問は述べた退職理由に対して、面接官が「そんな理由で転職するの?」と思った時。つまり、退職理由に納得できていないのです。

面接官が納得するような退職理由を改めて語る

「今の会社を辞める必要はないのでは?」と質問されたら、「いえ、そんなことはありません」という流れで回答するのが大前提です。

面接官が納得するような退職理由を語ります。

その際、具体的なエピソードも交えた話や、多少、話を盛ってもいいので、転職のきっかけとなった出来事やその時の感情などを話すようにしましょう。納得してもらいやすくなります。

【回答例】
確かに第三者の視点からみれば、転職の必要がないと思うのは当然かもしれません。しかし前回のリストラで大量の社員が転職し、私が尊敬していた先輩、上司も次から次へと転職していきました。

 

会社や仕事に対するモチベーションは下がる一方でした。それでもしばらくは、自分をごまかしてモチベーションどうにか上げようと頑張っていたのですが、やはり気持ちがない状態で仕事を続けるのは辛いものがありました。

モチベーションが上がらないまま仕事を続けていては、周りにも迷惑をかけてしまうと判断し、今回は退職を決意した次第です。

現在の選考状況を教えてください

「あなたの中で自分の会社がどれぐらいの順位なのか?」を判断するための質問です。言い換えるなら、本気度を確かめたいのです。

選考状況を正直に話す

選考状況を正直に伝えて問題ありません。大切なのは入社意欲を伝えることです。

選考状況を正直に伝え、その上で「御社が第一志望です」もしくは「御社に是非、入社したいと考えております」といった回答をしましょう。

【回答例1】
「御社の他に3社選考を申し込みました。しかし私は御社でプログラマーとしてのスキルを磨きたいと思っていますので、是非、入社したいと考えております」

 

【回答例2】
「どうしてもWEBマーケティングの仕事やりたくて、同業の他社も受けています。御社では他社には真似できない独創的な施策で業界No.1の地位を築いています。そのノウハウを学んでさらに独創的な戦略を立案していきたいと思ったので、御社に是非、入社したいと考えております。」

前の会社の秘密事項を面接で聞かれた時の答え方

面接中に、前の会社の秘密事項にあたる情報について

たとえば顧客情報や新規事業、採用情報など社外秘にあたる質問をされた場合、どのように切り抜ければいいのでしょうか。

秘密事項は絶対に漏らさない

絶対に前職秘密事項を漏らすようなことはしてはいけません。

秘密を漏らすと、前の会社から守秘義務に関する契約違反を問われて裁判沙汰になる可能性があるからです。

また、「質問されたら秘密事項もしゃべってしまう信用できない人だ」という印象も与えてしまいます。

「社外秘ですので」と断るのが正解です。

【回答例】
社外秘の情報ですので、お世話になった会社への誠意としても申し上げられません
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