生き方

仕事ができないのは本人の努力不足? 「気にするな!おかしな自己責任論」

更新日:

140H
仕事ができない人、ひきこもりや生活保護受給者、ニートといった定職に就けなくて不安定な生活を送っている人。

そういった自力でお金を稼いでいけない人や周りの人が当たり前にできていることができない人に対して、

「努力が足りない」
「すべて自己責任だ」

と突き放す人がいます。

しかし、本当に本人の努力が足りないことが原因なのでしょうか?

努力していたら180度違った生活を送っていたのでしょうか?

貧しい家庭で育った人が成り上がったという話はよく聞きます。しかしそれは一部の人であって、誰もが努力一つで成り上がれるわけではありません。

それなのにどんな人に対しても「努力が足りない」と自己責任論を押し付けるのはお門違いなのではないでしょうか。

そこまで物事は自分の努力次第でどうにかなるものではないでしょう。

親の顔は選べない

親の顔、つまり生まれてくる家庭は選べません。どれだけ裕福な家庭に生まれたいと思っても、どれだけ優秀な両親の子として生まれたいと思っても、自分では100%選ぶことはできないのです。

どんな大人に育つかは育った環境にかなり影響されることは間違いありません。当然努力してもどうにもならないことが多々あるのです。

親の年収・学歴は子供の学力に影響する

裕福な家庭に生まれるか、貧しい家庭に生まれるかはその後の人生に多かれ少なかれ影響を与えます。これは調査結果でも明らかになっていることであり、やはり裕福な家庭に生まれた人の方が学力が高くなるそうです。

親の年収や学歴が高い家庭の子供ほど、学校の成績がよいという調査結果が文部科学省から公表されました。

この調査は2013年4月に実施した全国学力調査の結果と保護者へのアンケート調査の結果を組み合わせたものです。調査では、家庭の所得、父親の学歴、母親の学歴の3つを総合したものを「社会経済的背景」とし、その指標と子供の成績を比較したものです。

結果は明瞭で、小学校、中学校とも、調査対象となったすべての科目において、社会経済的背景が高い家庭の子供の方が、そうでない子供と比べて成績が上でした。

引用:「親の年収が高い子供の学力は高い」と調査結果、これはどう考えたらいい?

子供の頃の学力によって将来がすべて決まるというわけではないかもしれません。しかし、親の年収や学歴が子供の学力に影響を与えていることは確かなのです。

大人になってからも親の力は大きい

また、子供の頃だけでなく働くようになってからも、親が裕福かそうでないかは大きく影響します。

その人の仕事がまったくできなくて人間的にもすごく嫌いな奴だったとしても、金持ちの家に生まれれば援助してもらったり資産を引き継いだりしてなんとか生きていける。

でも貧乏だとそうはいかない。お金がないと嫌なことや向いていないこともやらなきゃ生きていけない。

引用:ニートの歩き方(pha)

親が裕福なら様々な方面にコネがあるかもしれません。それを使えば何とか食べていけるでしょう。マンションや土地、家を親が持っているのなら、最悪それを使って生活していくこともできます。

ただ、親が貧しければそうもいかないでしょう。

明日は我が身……世の中は予測不可能なことで溢れている

94H
地震や事故、病気といった突然の災難。リストラ、会社の倒産、身近な人との死別など、人生は予測不可能なことばかりです。いくら裕福な家庭に育ったとしてもこればかりはどうにもならないことです。

いくら能力が高い人でも、災害によって家がなくなれば生活は一変します。また、リーマンショックの時に職を失った人は数多くいました。景気の変動や災害は自分の力ではどうもできません。明日は我が身かもしれないのです。

そんなめちゃくちゃな世の中なのに「すべて自己責任だ」と言うのはおかしいのではないでしょうか。

死ぬほど努力してもどうにもならない時だってある

118H
不確定要素が無数にあるなかで、「努力をすれば人生を変えられる」「努力が足りないからダメなんだ」とニートやひきこもりのような自分でお金を稼いでいけない人を責めるのはおかしな話です。

努力して成功した人もいるでしょう。しかし、それが稀なケースであるにも関わらず、一般化してしまい「努力すれば誰だって成功できる」とするのはおかしいですよね。

自己責任論を振りかざして、仕事ができない人、ニートやひきこもり、周りが普通にできることを普通にできないような人達を追い詰めてしまうのは良くないことなのではないでしょうか。

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