働き方 脱社畜

労働者は奴隷じゃない!やりがいがあれば劣悪な仕事は許されるのか?

更新日:

仕事の奴隷
どれだけやりがいのある仕事でも、本人が満足していても非人道的な仕事は許されないはずです。

日給3200円の石運びでも本人が満足していれば許されるのか?

日本でもブラック企業のやりがい搾取が問題になっていますが、先日、PRESIDENT Onlineにて紹介されていたチベットの労働条件がさらにひどいものでした。

チベットの少女から学んだ「仕事の本質」

この記事ではチベットで日給3200円、非人道出来な労働条件で働く少女を例にとり、仕事の本質について説いています。

少女が行っているのは寺院の再建の仕事。その仕事は背中に重たい石を積んで運ぶという成人男性が行ってもキツイ仕事です。重い石を背負い急な坂を行ったり来たりする仕事は、ブラックというレベルではなくもはや奴隷。

しかし、少女はそれで幸せなのだそう。

ローさんは小さな声でこう私に囁いた。「でも、彼女はお寺の再建の仕事をしているから幸せなのです」

※ローさん:チベット人通訳兼ガイド

つまり「お寺の再建」という社会的に価値のある仕事に携わっているから、その仕事がいくら非人道的ものであったとしても少女は幸せなのだ、とのことです。

そして最後に

周囲から「つまらない」「大変そう」と思われようが、その仕事を通じて「喜び」を感じることができるのであれば、それはけっして苦痛ではない。主観的な物差しである仕事の「喜び」がなければ、どんな仕事も無味乾燥なものになってしまう。

「何をしているのか?」(What)だけが大事なのではない。「なんのためにしているのか?」(Why)も大事なんだよということを私はチベットの少女に教えてもらった気がしている。

つまり、どれだけ非人道的な仕事でも、度を超えたブラックな仕事でも、その仕事を通じて喜びを感じられるのであれば決して苦痛ではない、ということです。

客観的な物差しではなく、主観的な物差しで仕事を評価するべきであり、「仕事がきつい!」「給料が低い!」と愚痴を漏らすのではなく、その仕事を何なのためにしているのかを考え、仕事を楽しむべきだ! ということになります。

しかし、これはただの“やりがい搾取”なのではないでしょうか。

※やりがい搾取
いろいろな仕掛けでやりがいを錯覚させることで従業員を低賃金で働かせ、搾取するというもの。代わりがいくらでもいる若手は身体や精神がこわれるまで搾取する。
「月収11万、自腹購入、枕営業…オシャレ業界のブラックすぎる実態」より

本人が満足してるからといって見過ごしていいのか?

泣く子共
本人が満足しているのならば、良いかもしれません。石運びの少女を否定するつもりはありません。仕事に喜びを感じるということは大変素晴らしいと思います。

しかしもっと大きな視点で観た時、その劣悪な労働を野放しにすることは社会的に問題なのではないでしょうか。

問題を“やりがい”によって覆い隠すことによって、同じ条件で働ている人でやりがいを感じていない人が救われなくなってしまいます。その少女が幸せであると発言することで、他に人にキツイ労働を強いることになるのです。

少女が本当に幸せなのかなんて他人には分からない

本当に少女がその仕事から幸せを感じているかどうかなんて実際のところ本人しか分かりません。貧しさゆえ、その仕事から外されることを恐れて「この仕事い携わることができて幸せだ」と言わざるを得ない可能性だってあります。

洗脳されているのではないか?

また、社会的価値のある仕事だということをエサにして「寺院の再建は社会的価値のある素晴らしい仕事だ!」と上の人間が洗脳をしているのかもしれません。

また問題なのは、ガイド兼通訳のローさんが勝手に「彼女はお寺の再建の仕事をしているから幸せなのです」と言ってしまっていることです。

日本人からしたら、というより常識的に少女が重たい石を背負って急坂を上り下りするのは非人道的なことであり、問題視されるべきでしょう。

しかしガイドが「彼女は幸せです」と言ってしまうことによって、問題から目を瞑るようにさせているのではないでしょうか。実際、この記事の筆者もそれで納得してしまっています。そしてこの非人道的な労働を肯定しているのです。

海外からきた人を洗脳している可能性もあるのではないでしょうか。

他人事ではない。日本にもやりがい搾取は当たり前のようにある

憂鬱な男性
このチベットの少女の問題は極端な話ですが、実際、日本でも似たような例は当たり前のようにあります。

ヘアサロン、ファッションなどのオシャレ業界、テーマパーク・東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドなどはチベットの寺院の再建の仕事のようなやりがい搾取が見受けられます。
「月収11万、自腹購入、枕営業…オシャレ業界のブラックすぎる実態」

こちらの記事でも紹介されていますが、憧れの仕事、やりがいのある仕事をエサに労働者を使い倒すという例が見受けられるようです。しかしこういった業種は働いている本人が「憧れだから」「やりがいがあるから」と自分に言い聞かせ、もしくは上の人間からの洗脳によって劣悪な労働条件に異を唱えず働き続けるのでしょう。

僕らは労働者は奴隷なわけではありません。時間を売る代わりにお金をもらっているだけです。やりがいはその付録としてついてくるものでしょう。

やりがいを感じていたとしても、非人道的な労働が許されてはいけないはずなのです。

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